こんにちは、誠美堂です。
今回は、指輪から真珠を外れにくくするために行ったリフォーム事例をご紹介いたします。ご相談いただきましたのは、デザインも気に入って長年愛用してこられた黒真珠の指輪です。実は、指輪から珠が外れてしまい(紛失までは至らず、ひとまず安堵いたしました)「直しても、また取れてしまったら・・と思うと不安で着けられない」将来お嬢様にも譲りたいとのご意向で「しっかり真珠を留めておくにはどうしたら良いかしら?」とご来店いただきました。
真珠は爪留めができない
指輪から真珠が外れてしまったら・・・それは、とてもショックなことです。
実は、真珠の指輪は他の宝石と成り立ちが違うため、珠の留め方がとても特殊な宝石です。他の宝石は(例えばダイヤモンド サファイア ルビー エメラルド etc)ほとんどが鉱物、つまり石です。硬さも固く、カッティングもされているので平たい面(ファセット)を持っています。石留めをする時は、小さな爪で石を押さえこんでしっかりと固定していくことができます。対して真珠は、貝の中で成長した「生物からできた宝石」表面は柔らかくとてもデリケートです。また、真珠は球体なので爪で固定できる面が無く、いわゆる「爪留め」ができない宝石なのです。
真珠の留め方
では、真珠はどの様に指輪に留められているのでしょう。指輪に使う真珠には裏側に約0.8㎜程の穴が開けられています。リング台座には、この穴サイズに合う太さの芯棒を立てておき、真珠にこの芯棒を入れて固定をします。真珠と芯棒をしっかりと繋ぐための特殊な液剤も使います。それでも他の宝石の様に多数の爪を使う訳ではないので、今回のような「事件」も時折発生してしまいます。
真珠を安定させるためのご提案
では、どのようにしたら良いでしょう。そこで、今回ご提案させていただきましたのは、真珠をスッポリとつつんで固定してくれる籠状のポケットを真珠の下面につくることでした。この方法で、芯棒の固定にプラスしてポケットでの固定も加わるので強度が増します。また横からの衝撃などがあってもカゴ状のポケットが真珠を守ってくれるので、デリケートな真珠を守る役割にもなります。
目立たないポケットのご提案
今回のお客様は、元々のデザインをとてもお気に召してお着けいただいておりましたので、デザインはそのままが良いのです。
そこで現状の見た目デザインを変えないよう、ポケットはギリギリ下側に着けるよう工夫をしました。
ポケットのデザインは透かしの優しいイメージにしました。ここは余り存在感が出ない方が良いのでとても良いバランスになっています。
強度を優先したリフォーム事例
リフォーム後の前からの画像。ポケットの存在はほとんどわかりません。
こちらがリフォーム前の画像です。上のリフォーム後の画像と比較しても、大きなデザイン変化は判らないですね。
この様に、デザインはそのままに 使い勝手や強度を優先させたリフォームも行うことができます。今回はお手持ちの使わないジュエリーもお持ちくださり、下取りも行ってお値打ち価格でこちらのリフォームを実現することができました。
リーズナブルにリフォームが出来る訳
ジュエリーリフォームと聞くと、当初は「高いんじゃない?」「買った方が安かったりして」と不安に思うお客様もいらっしゃる様ですが
当店ではジュエリーリフォームがリーズナブルにできるシステムがあります。
リーズナブルにリフォームができる理由
①デザイン枠が豊富にあるので原型作成代が掛からない
②お持ちこみ貴金属地金を下取り→オーダー代金より値引きできる
③リフォームの方に特別優遇利率(高価買取)で下取り
お客様喜びの声
出来上がった黒真珠の指環をご覧いただき「安定感がでた」「これなら安心して着けられるわ!」と大変喜んでいただきました。お客様に喜んでいただき私たちもとても嬉しく思います。お客様の喜ぶお顔こそが、私たちの仕事のやりがいとなります。
ジュエリーリフォームをお考えの方へ
誠美堂では、当店でお求めになったお品はもちろん、他店でお求めになったお品の修理やジュエリーリフォームも承っております。ジュエリーの状態を拝見して皆さまのお役に立てますよう努力しております。お気軽にご相談くださいませ。
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